市政だより 令和6年8月号 1・2・3・4面(テキスト版)
夏休み企画 特集
東大阪の生き物を探しに行こう
Topic
市職員・消防史員を募集〈5面〉
令和7年度 園児を募集します〈7面〉
東大阪健康・長寿マイレージ〈10面・11面〉
市政だよりのタイトルには、東大阪フォントを使用しています。東大阪フォントは、企業同士のつながりや東大阪で生まれる部品がつながることでさまざまな製品となり、世界をつなげていることをイメージした、オリジナルのフォントです。
東大阪の生き物を探しに行こう
東大阪市内にも多くの自然があり、公園や水辺などに出かけると、いろいろな生き物を見つけることができます。今回は、実際にどんな生き物がいるのか市内のいくつかの場所を探してみました。
子どもたちの夏休みも始まっています。今年の夏は私たちの身の周りに暮らしている生き物に目を向けたり、鳴き声に耳を傾けたりしてみませんか。いつもの場所で新しい発見があるかもしれません。
長瀬川
長瀬川は、1704年に大和川が現在の位置に付け替えられて誕生した農業用水路です。柏原市で大和川から取水し、八尾市二俣で玉串川と分かれて東大阪市までの約14キロメートルを流れています。
平成30年には、世界かんがい施設遺産に登録されました。
そんな長瀬川では、こんな生き物と出会えるかもしれません。
世界かんがい施設遺産とは?
建設から100年以上経過し、かんがい農業の発展に貢献したものや、歴史的・技術的・社会的に価値のあるかんがい施設を国際かんがい排水委員会(ICID)が認定・登録する制度です。
カルガモ
先端は黄色で、それ以外は黒色のくちばしと、朱色の足が特徴です。日中は顔を背の羽毛に入れて休息し、夕方から動き始めることが多いです。
コサギ
コサギはいわゆる「シラサギ」といわれるグループの中の一種で、黒いくちばしと黄色い足指が特徴です。繁殖期は目先と足指がピンク色になります。
コイ
長瀬川の中にはたくさんのコイが見られますが、外来種です。雑食性で水生昆虫や水草など何でも食べ、繁殖力が強いため、他の生態系への影響が懸念されています。
アカミミガメ
アカミミガメは、元は北アメリカ南部に生息する外来種です。
令和5年6月より、アメリカザリガニとともに「条件付特定外来生物」に指定され、これまでどおり飼育することは認められていますが、野外に放すことは禁止されています。
外来種と在来種
外来種とは、その地域にいなかったが人間の活動によって他の地域から入ってきた生き物のことを指します。反対に、もともとその地域にいる生き物を在来種といいます。
全ての外来種が悪影響をおよぼすものではありませんが、在来種を食べてしまったり、在来種のエサやすみかを奪いあい生息地を減らしてしまったりするものもあります。野外で捕まえたものを安易に家に持ち帰ってはいけません。また、飼っている生き物は寿命を迎えるまで大切に育てましょう。
ほかにもこんな生き物がいます
- アオサギ
- カマツカ
- フナ
- オイカワ
- ボラ
- モズクガニ
- ナマズ など
長瀬川の自然を守る!
桜橋小学校4年生水辺環境づくりの取組み
長瀬川のそばにある桜橋小学校では、水路内の清掃や水生植物の植付け、EM団子を作って川に投入するなど、河川の環境保全活動に取り組んでいます。
- 水路内の清掃
- EM団子作り
- 水生植物の植付け
EM団子とは?
EMとは、Effective(有効な) Microorganisms(微生物たち)の略で、乳酸菌や酵母菌など“善玉菌”が集まっているものです。EM・土・水・糖蜜を混ぜて団子にしたものをEM団子といいます。EM団子を乾燥させ川に投入すると、EMが川の中に定着し徐々にヘドロを分解することで、水質改善などの効果があるといわれています。
自由の森なるかわ
テントやコテージがあり、バーベキューもできるキャンプ場です。より快適に過ごせるよう、令和5年4月にリニューアルオープンしました。四季を感じることができる自然豊かな場所でアウトドアが楽しめます。
生き物にもたくさん出会えますよ!
東大阪市民限定先行予約ができます!
市民限定で、通常(毎月1日0時から3か月後の予約を受付)より7日早く予約ができる先行予約ウェブサイトを用意しています。
東大阪で気軽にアウトドアを楽しんでみませんか?
- ところ 申込方法・申込み先など 問合せ先
- 自由の森なるかわ(市立野外活動センター) 072(986)1551、ファクス 072(986)1550
バッタ・カマキリの幼虫
小さいころから成虫と同じ姿をしています。でもとても小さいので葉っぱの上で見つけるのは一苦労。葉っぱの上をよーく見てみてください。
ナナホシテントウ
赤い羽根に7つの黒い点があることがナナホシテントウの目印です。木の枝や指に止まると上へ登っていき、一番上まで来ると飛んでいきます。このように、お天道様(太陽)に向かって飛んでいく様子から、漢字では「天道虫」と書きます。
カタツムリ
カタツムリは卵から生まれたときから殻を背負っています。殻の中には、心臓や肺などの内臓があり、成長するにつれて殻もどんどん大きくなります。また、カタツムリは生き物の中で最も歯の数が多く、約1万本といわれています。
タマムシ
タマムシの羽は、透明な層が何枚も重なっており、見る角度によって緑色や赤色に光ってとてもきれいです。その美しさのため、昔から珍しく貴重な虫だとされています。
カブトムシ・ノコギリクワガタ
夏の虫の代表格であるカブトムシやクワガタですが、なかなか家の近くでは見つけられません。でも自由の森なるかわでは出会えました。
夏休みの自由研究に
なるかわの森にあるらくらくセンターハウスには、チョウやカブトムシなどの生駒山とその周辺に生息する昆虫の標本が展示されています。また、生き物に関する本もあり、見つけた生き物を調べることもできます。
- ところ 問合せ先
- らくらくセンターハウス 072(988)4184、ファクス 072(968)9500(9時~17時。12月29日(日曜日)~来年1月3日(金曜日)を除く)
花園中央公園
甲子園球場約7.1個分の広さの中に、運動広場や複合遊具施設、水辺エリアなどがあり、多くの人が利用する花園中央公園。
よく探してみると、実はいろいろな生き物がいます。
カワセミ
鮮やかな青色とオレンジ色の体をしています。その体の色の美しさから「空飛ぶ宝石」ともいわれています。
オスのくちばしは黒一色ですが、メスはくちばしの下がオレンジ色をしており、そこでオスとメスを見分けられます。
アオモンイトトンボ
胸のところが緑色から水色、腹部の先が水色の美しいイトトンボです。未熟なメスはオレンジ色をしていて別の種類にも見えます。体長3㎝ほどで小さく見つけにくいですが、ぜひ目を凝らして探してみてください。
モンシロチョウ
春から秋にかけて見られるモンシロチョウ。人間の目ではオスもメスも同じ色ですが、紫外線が見えるモンシロチョウから見ると、オスは黒色に、メスは白色に見えます。この色の違いでお互いを見分けています。
アメンボ
池や川の岸辺などでよく見かける昆虫です。水面を6本の足ですいすいと進みますが、体をよく見ると、胴体は水についていません。アメンボは足の先にある細かい毛が油分で包まれていて、それが水をはじくことで浮いています。
探すときはこんなことに気を付けよう
服装や持ち物
生き物を探しに行くときは、天気や気温にあった服装を選び、事故やケガのないようルールを守ってください。帽子をかぶる、こまめに水分補給をするなど熱中症に注意しましょう。
服装
- 帽子
- 長そで
- リュックサックなど両手が使える入れ物
- 長ズボン
- 歩きやすく、底がしっかりした靴
あると良いもの
- カメラ(スマートフォン)
- 飲み物
- メモ帳
- 鉛筆やペン
- 虫眼鏡や双眼鏡
- 軍手
- 生き物図鑑
注意すること
- 見つけた生き物はその場で観察する
- ハチなど危険な生き物に近づかない
- 小さい子どもは必ず大人といっしょに出かける
- 川や用水路に近づきすぎない(中には入らない)
- 田んぼや畑、空き地などに勝手に入らない
生き物を探してみて
今回、市内のいくつかの場所を探してみると、いろいろな生き物を発見できました。普段何気なく過ごしている場所にも生き物はたくさんいます。ぜひ皆さんも熱中症対策を万全にして、市内のいろいろな場所に出かけてみてはいかがでしょうか。きっとこれまで気づかなかった新たな発見があるはずです。そして、この生き物たちが暮らしていける環境を次世代へつないでいきましょう。